勤続10年以上の看護師をベテラン看護師と定義することがほとんどです。年齢にすれば30代以降のナースが当てはまるでしょう。そつなく仕事をこなせる事、自分で考え行動できるなど看護師としてのスキルもしっかり備わっており、人によっては指導看護師や管理職などの立場になることもあるでしょう。看護師の悩みといえば、新人ナースの悩みがクローズアップされがちですが、ベテラン看護師にも同様に悩みが存在します。この世代になると子供が大きくなり、進学などのライフイベントが発生します。また親の介護問題なども関わってくるでしょう。働いて賃金を得る必要性と看護師としての働き方について悩みが大きくなることがあります。また、職場では「怖い先輩」というレッテルを貼られてしまったという悩みや、後輩ナースが自分の上司になり、人間関係の悩みが尽きないケースもあります。また「ベテラン=なんでもできる」といった考え方から、難しい処置を頼られがちということもあるでしょう。また、30代以降のベテラン看護師はホルモンバランスの乱れによる体調不良の悩みに見舞われることもあります。不規則勤務で疲れがなかなか抜けない、生理がひどくてナースウェアを汚してしまいそうと心配になる人も見られます。更年期に差し掛かるところで体力が落ち、新人のように走り回れないなども悩みとして掲げられることがあります。悩みを解決するためには、働き方を見直したり転職を検討したりが挙げられます。また、看護師チーム内で悩みを共有し働き方を再検討することもよいでしょう。